実際どう見えてるの?ロービジョンを体験してみよう!

こんにちは!ディレクターの古澤です。
野鳥好き暦が年齢とほぼイコールな、筋金入りの鳥好きです。


ロービジョンとは?

みなさん、ロービジョンということばを知っていますか?
Wikipediaの解説がとても分かりやすいので、引用させていただきます。

ロービジョンとは、「ものを見る機能が弱く、眼鏡やコンタクトレンズを使っても見ることが十分に回復せず、生活に不便を感じる状態」のことです。

ロービジョンは「見えにくい状態」なので、全盲とはまた違います。弱視、視覚障がいと呼ばれることもあります。
生まれつきではなく、事故や病気でものが見えにくくなった状態もロービジョンに含まれます。

この「見えにくくなる」の見え方は、人によって違います。一日の中でも、時間によって見え方が変わったりもします。
視界がぼやける、やたらまぶしく見える、視界の中央が黒く見える、視界の中央以外が黒く見える、などなど...ひとくくりにロービジョンと言っても、その見え方は様々です。

…とは言っても、文字の説明だけではなかなか想像することも難しいですよね。
実際にロービジョンの見え方を疑似体験できるツールなんて無いかな~と探してみたところ、とあるツールを発見しましたのでご紹介します。


ロービジョンの疑似体験ツール


視覚障害体験用シミュレーションレンズトライアル

眼科で視力検査をする時の、専用メガネのような感じです。
レンズを色々取り替えて、見え方を変えることが出来ます。

画像引用元:わくわく用具ショップ 視覚障害体験用シミュレーションレンズトライアル

見え方のサンプルや使用風景は、製造元の高田眼鏡のサイトで見ることが出来ます。

レンズを同時に3種類までつけられるので、このセット1つ様々な見え方を体験することが出来ます。
このキットを使用した、大学や病院での体験例もあります。

そして、気になるお値段はというと...

  • ハーフセット 114,200円
  • フルセット 190,000円

お、お高い…!
レンズの数が少ないハーフセットでもお高い...!

ひとつ持っておくという意味ではアリなのですが、数が欲しいとなると、ちょっと難しい。
もっと入手しやすくて、そんなに精度が高くなくて良いから、違う見え方に気付ける体験ツールは無いものでしょうか。

たくさんの人が、「え~!私達がいつも見ているものが、こういう見え方になるんだ。これじゃ読めない・見えないサイトもたくさんあるよね。」って気付ければ、アクセシビリティは一気に加速するはずなんです。


ロービジョン体験キット

そんな折、ちょうど良いツールを発見しました。

厚紙を型どおりに切って、メガネ形に組み立てる、というツールです。
(夏休みの工作にも使えそうですね!)

内容はこんな感じ。

画像引用元:ウェブ屋さん、ロービジョン体験キット使ってみませんか?


組み立てるとこんな感じ。

画像引用元:ウェブ屋さん、ロービジョン体験キット使ってみませんか?


全部で3種類のロービジョン体験メガネが出来上がります。

画像引用元:ロービジョン体験キット|社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター

こちらは導入費用が安いこともあり、学校や図書館、ボランティアセンター、眼科など、幅広くロービジョン体験ツールとして使われているようです。

気になるお値段はというと...

210円!!

お安い!厚紙なのでそりゃ確かになんですが、非常に複数購入しやすいお値段です。


おまけ お手製ロービジョン体験キット

子ども向けイベントで使っている、こちらのロービジョン体験キット。

日本ライトハウス情報文化センターが販売しているものと似ていますが...よく見ると、耳にかける部分が輪ゴムでした(笑)

既に型紙が用意されているキットももちろん便利ですが、自分で作ったツールだと、ロービジョン体験もより記憶に残るものになるかもしれませんね。

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