「面白いっ」サイト事例

こんにちは。伯井です。

自治体サイトは万人に使いやすいサイトである一方、特設サイトで面白い取り組みを行っている自治体が増えてきました。

有名どころでは「うどん県」としてうちだした香川県を筆頭に、「おしい!広島県」、広末涼子を起用した「高知家」など。
これらは企画がそもそもすばらしいものではありますが、これに比べると予算が(おそらく)やや抑え目で、面白い特設サイトを打ち出している県があります。


それは、「佐賀県」。

まず、昨年より流行している、アニメ「おそ松さん」とのコラボ。

こういった地域活性のために人気のあるアニメなどとコラボすることは往々にしてよくあること。
ですが、コンテンツの中にしれっと知事が「シェー」のポーズで入っているのは面白い。


続いて、発売より25周年が経った名作ゲームとのコラボ。

こちらは見た瞬間力が抜けるような、なんと「ダジャレ」。 

しかし、面白おかしく見せるクリエイティブはすばらしい。 こちらも前知事がしれっと登場しています。


 そして個人的にはここがすごいと思うもの。 

元々「エイリアンのモデルになったといわれるグロテスクな生き物」として一部で有名だったらしい有明海に生息する「ワラスボ」。これを映画のような仕立てにして演出しているサイトです。
予算はかなりかかってそうですが、前述のうどん県ほどではなさそう。

そしてさらに発展型として近日公開されていたのが有明海で有名な「ムツゴロウ」と、同じく有明海に生息する「シオマネキ」というカニのサイト。

 まるで昭和のヒーロー映画のような演出で、テーマソングや動画なども用意して、ばかばかしくも面白く仕上げています。


 「面白い」で終わらずに、この2サイトですばらしいと思う点を挙げてみようと思います。 


・動画をYoutubeで公開している 

このサイトに埋め込むことで、ここ発信ということになるが、Youtubeサイト上でも話題になる可能性がある。また、海外の人への受けも想定され、じわじわと拡散効果が見込める仕掛けとなっている。 ワラスボについては、インバウンドを考慮してなのか、英語でのサポートもされていて、 ガタバトルについては、レトロものが好きな人にはたまらない雰囲気で作られています。  

独自サイトだけでは拡散に限界があるもの。動画だけをみて(その本質がわからなかったとしても)面白いと思えるものなので、世界中の人がアクセスすするYoutubeでの公開は効果的といえるでしょう。


・ワラスボやムツゴロウは「他にない独自のもの」 

これらは佐賀県にのみ存在するもの。そして恐らくは無くならない(近い将来でも絶滅しない)独占商材。他の地域が真似をしようとしてもできない強みがあります。

 

・観光客の誘致という明確なコンセプト 

この食材を食べてみたい、見て回りたいと思わせることもさることながら、プロの制作陣に加え、ご当地アイドルもでてるので、出演者のファンによる口コミも期待ができます。 
https://www.city.saga.lg.jp/main/19621.html


これだけの「強み」「独自性」を最大限に活用したプロモーションはそうそう前例がないでしょうし、これほどエッジが立った企画は自治体では中々続くことはないでしょう。  


個人的にはこういった「面白い」サイト構成提案を行いたいので、色々知見を重ねていきたいものです。

大阪で働くウェブディレクターのブログ

大阪のウェブ制作会社で働く、ウェブディレクターのブログです。業界・市場動向や、アクセシビリティ、UI/UXなどの情報を配信していきます。

0コメント

  • 1000 / 1000